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TEXT:本橋康治 PHOTO:川田洋司

9月5日(月)にメジャー1stアルバム『KiLLER BiSH』をiTunesにて先行配信し、総合チャートで1位を獲得。10月5日(水)のCDリリースを控えている“楽器を持たないパンクバンド”BiSH。メジャー・デビュー決定後にオリジナルメンバーの離脱や、新メンバーのアユニ・Dの加入など激しい変化に直面しながらも、彼女たちはかえってタフさを増しながら前進を続けている。全国ツアー「LESS THAN SEX TOUR」真っ最中のBiSHに、Newアルバムや現在の心境についてインタビューしました。 ―――いま3rdツアーの真っ最中。メジャー・デビュー決定から随分いろいろなことがありましたが。 アイナ・ジ・エンド いろいろあったなあ…
セントチヒロ・チッチ 9月1日の名古屋が6人体制になって初めてのライヴでした。全員頑張ってもなかなか上手くいかないことも多くて。そこから皆でBiSHを作り直しているんですけど、頑張ってきたおかげで、今どんどん成長しているなと感じています。アユニが参加してもう3回だっけ?
アユニ・D えっと…4回ですね。やる度に成長しているなって実感はあります!
――― フォーメーションから何から、全部変わるから大変ですよね。 ハシヤスメ・アツコ (しみじみと)大変だった…。
チッチ フォーメーションもアイナが中心になって考えてくれて、すっごい練習したんですよ。
アイナ ツアーの移動中、何回も何回も繰り返して聴いて作ってました。細かく聴き込まないと考えられないような振り付けもあるから、ひたすら繰り返して。ツアーの最初5人で回ってきた中で、私は沖縄が一番印象に残っています。精神的にも結構ヤバくて死にかけました(笑)。
メンバーが一人抜けて、その後新メンバーが入ってくるということが分かっている、その間の5人体制だったんですが、ただの通過点と思われたくなくて、一度“最強の5人”という伝説を残しておきたかったんです。でもその思いばかりが空回りしちゃって… 沖縄で、ライヴの本番前にめっちゃ泣いて、メンバー全員に初めて、私の心の中を話したんです。
―――― 結成した頃から、といってもまだ1年半しか経っていないのに、サウンドもスタイルも随分変わりましたよね。
アイナ 最初はまだ作っていた部分があったんですよね。チッチとか特に王道アイドルっていう自分の理想像を持っていた子だし、私もちゃんと歌わなきゃ、っていう型にハマっていた部分がありましたから。一人ひとりちょっとずつ考えていることが違っていました。
チッチ うん。
アイナ 今はもうみんなさらけ出している感じがして。やっと本気でぶつかれるようになってきた感じがします。
チッチ 以前はいろんな意味で固かったんですよね。まわりのいろんな人や、メンバーと関わってから、それが崩れていって。今は感情でライヴにぶつかっていけるようになりました。感情をお客さんにもぶつけるし、パフォーマンスでぶつけられるようになったから、ライヴに向かうスタンスが変わってきました。
モモコグミカンパニー 始めた頃よりも今の方がBiSHというものの色が強く出ているんじゃないかと思います。最初はまだやらされている感があったし。
チッチ・アイナ あはは。確かに。
モモコ 個性の強い新メンバーが2人(2015 年9月のハシヤスメ・アツコとリンリンの加入)入ってきて、そこからすごく変わってきたと思います。
―――そしてメジャー・デビューでは“楽器を持たないパンクバンド”になってしまったという。ステージからご覧になっていて、ファンの方は変化していますか? アイナ どうだろう?
チッチ ちょっとずつですけど、お客さんも入れ替わったし、変わってきたかな。
アイナ 最初は動物園かと思いました! 初めてのライヴとかも、お客さんがステージに上がってくるし、リフトもOKだったんでケガもしまくってたし。
チッチ そうそう。
アイナ 女の子でも蹴られたりするし、安易に入ってこれないような空気がありました。最近はちょっと、1ステップ変わったというか、いろんな人がちゃんとステージを楽しんで観られるような環境になってきた。お客さん同士でも話し合ったりしているようで、誰かがリフト上がろうとすると全力で止めに入ってる(笑)
チッチ 最近はお客さんが止めてくれてるよね。
アイナ 動物園な感じではなくなってきたかな。

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