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TEXT:川倉由起子



2016年1月からスタートした全国ツアーがついにファイナル! その最終地点となった東京ドームは、アリーナ会場とはまた違った演出の内容で、タイトルも゛SHINee WORLD 2016〜D×D×D〜 Special Edition″とした特別バージョン。自身2度目となる圧巻のステージの模様をレポートします!


 開演時間を少し過ぎた頃、パールアクアグリーンのペンライトで埋め尽くされた会場に5人が登場! オープニング曲「Breaking News」をメンバーそれぞれが乗ったクレーンの上でパフォーマンスし、アリーナはもちろん、スタンド席にも超接近して最初のご挨拶だ。ダイナミックに客席の上を移動する彼らにファンも大興奮、のっけから会場のボルテージは最高潮だ。続く「D×D×D」もリレー形式で迫力のソロダンスを披露。ひとりひとりの突出した個性と、躍動感満載のステージを観客は息を飲んで見守った。

 「ついにやってきました、東京ドーム!!」――ミンホのハイテンションな挨拶で始まると、テミンが「ドームが揺れるほど一緒に踊って素敵なステージを作りましょう!」とスマイルを。順番にテンション高く会場を煽り、「みんな、Are you ready?」というキーのクールな掛け声で次の曲「Note+Clue+Sherlock」がスタートだ。秒単位で変化する巧みなフォーメーションダンス、片時も目が離せない多彩な表情は圧巻の一言。「Stranger」「Everybody」も、気迫十分のエネルギッシュなパフォーマンスで観客をぐいぐい引き込んでいく。

 アップチューンで畳み掛けた前半戦が終わると、中盤はモダンなスーツに衣装チェンジして登場。「Wishful Thinking」は大人のジャズクラブのような上質なムードで酔わせ、「Married To the music」はミュージカルを見ているような華やかな世界観が秀逸。ムービングステージで場内を横断した「View」、トロッコ移動で黄色い歓声を浴びた「JoJo」、甘い歌詞と演出に胸キュンだった「Sweet Surprise」など、バラエティー豊かなステージが展開されていく。もちろんアゲアゲ曲だけでなく、情感たっぷりの歌声を聴かせるバラードも必聴。「Keeping Love Again」「Moon Drop」は誰もが美しいハーモニーに聴き入り、5人から愛のメッセージが込められた「Love」には幸福感満載の時間もグッと胸に染みた。  お楽しみのソロコーナーは、トップバッターのキーがBoAの「Lookbook」をカバーし、彼らしいファッショナブルなステージを。モニターにインスタグラムの写真をコラージュした映像が映し出され、声援と比例して“いいね!”のハートマークが増えていく一体感のある仕掛けで大盛り上がり。ジョンヒョンは全身赤のスーツでソロ曲「CRAZY」を熱唱、途中からは見事な日本語でも歌い、ファンを喜ばせた。次のミンホは抜群のスタイルで野球のユニフォームを着こなし、GReeeeNの「キセキ」をパワフルに。「皆さんとの出会いは僕の人生にとってキセキです」と最後にメッセージを送ると大歓声が湧き起こった。オンユはズバ抜けた歌唱力と声量で「Nessun Doma」(オペラ)を披露。会場中から拍手喝采を浴びていたのが印象的で、トリを務めたテミンは韓国でリリースしたソロ・アルバム『Press It』のメドレーを。エモーショナルで一瞬の隙もない完璧なダンスは5万人の胸をわし掴みにした。

 MCを挟んでの後半戦は、日本デビュー・シングル「Replay」で東京ドームが総立ち! その後もキャッチーでライヴ映えする曲を立て続けにパフォーマンスし、「Dazzling Girl」はサビの掛け声で全員がひとつになった。そして……いよいよお待ちかねの大ヒットチューン「Lucifer」。ゾクゾクする生バンドの音色と、それに乗る5人の全力のパフォーマンスは鳥肌もの。後半、テミンがメインステージで前屈みになって両手を広げるようなポーズをとると、後ろのモニターに漆黒の大きな羽根が出現! 大量の垂れ幕とフラッグもステージを彩り、圧倒的なスケールの演出にしばらく胸の鼓動が鳴り止まなかった。そのテンションを保ったまま、ラストスパートは熱く燃えるような「BURNING UP」、そして最後の瞬間まで全力で踊り続けた圧巻パフォーマンスの「Picasso」。息つく暇もなく一気に駆け抜けた。

 5万人の「SHINee!」コールに応え、アンコールは二手に分かれたトロッコで登場し、会場をぐるりと一周。ボールやフリスビーを投げて客席とコミュニケーションを楽しみ、メンバー同士のわちゃわちゃシーンもファンは至近距離で楽しめたはず。そして、誰もが楽しみにしていたであろう当日発売のNewシングル「君のせいで」をここで披露。ライヴが始まってすでに3時間が経つというのに、スタミナが全く衰えないキレキレのダンスは本当に見応えがあった。  観客の期待を十分に満たしたであろうバラエティー豊かなステージのラストは、「Sing Your Song」を大合唱。感動的な歌詞とハートフルなメロディーがドーム全体に響き渡り、改めてメンバーとファンの心がひとつに重なった瞬間だった。本ツアーで日本ツアー累計動員数100万人を突破し、ますます勢いに乗るSHINee。どこを切り取っても最高のパフォーマンスだったといえる、全身全霊の5人の姿が目に焼き付いたライヴだった。

<MCダイジェスト/メイン>

ミンホ (5人でバックステージに立ち)ここからだとステージ全体が本当によく見えますね〜。そして、(メインステージを指して)あそこではSHINeeバンドの皆さんが演奏してくれてます! 最後までよろしくお願いします!

テミン 僕は生バンドというと、後ろから背中を押してくれる感じがするんですよ。

キー やっぱり生演奏は、皆さんもテンションアップになりますよねぇ!?

会場 イェーイ!!

キー じゃあ、ソロステージの話をしていきましょうか。僕はBoA先輩の「Lookbook」をやったんですけど、最後に僕が「皆さん、手でハートをちょうだい」って言ったでしょ? そのとき、赤いハートの旗がいっぱい見えて。スタッフに「あれオフィシャルグッズ?」って聞いたら「違う」って言われて……皆さん、別々に作ってきたんですか?

会場 イェーイ!!

キー サイズがみんな違うよ〜(笑)
(全員爆笑)

キー 本当にありがとうございます。明日も来る方はまたやってください(照)。だって、うれしいんだもーん!!

ミンホ 次は僕ですね。野球選手のユニフォーム、どうでしたか?

会場 カッコいいー!

ミンホ「キセキ」という曲の歌詞は、僕が皆さんに伝えたかった気持ちです。だからこの曲を選びました

テミン 僕はどんなステージをお見せするかずっと悩んでたんですけど…去年のソロは日本語でやりたかったけどやれなくて、次は必ず日本語で歌いたいと思ってて。だから(今回は)それができて、すごくうれしかったです。プレッシャーもあったけど、カッコよく見せられるようアレンジもして、どうでしたかー!?

会場 良かったー!

テミン はい、テミンのソロステージでした〜♪

ジョンヒョン 僕は「CRAZY」を歌いましたけど、初めて韓国で出したソロ曲ですね。2番から日本語で歌いましたけど、聴こえましたか? 5月24日に新しいアルバムも出るので。お楽しみに〜

オンユ 僕のソロは5年前に日本で初めてツアーをしたときに歌った曲なんですけど、ドームのステージでもっとたくさんの人に聴いてもらいたくて準備しました。歌ったとき、感動して、その後の拍手も心の中で涙が流れました。皆さん、ありがとうございます!

キー 1年ぶりのソロステージだったんですけど、みんなこうして準備してきて。皆さんに個人個人カッコいいと思ってもらえるとうれしいです! ありがとうございまーす!



<MCダイジェスト/ラスト>

オンユ 皆さん、まだまだ元気いっぱいですねー!

会場 イェーイ!!

オンユ すごいじゃ〜ん!

テミン 僕たちも、どこからか力が湧いてきますよね。ちょっと、あの〜、恥ずかしいんですけど…本当に大好きやで(クルッと回転して決めポーズ)
(全員爆笑)

ミンホ 次の曲は、今日発売になった新曲です!

キー 今日!? ヤバイじゃーん!発売前からこんなに知ってもらえていてSHINeeはうれしいです。それでは早速聴いてもらいたいと思いますが…

会場 (スピーディーな展開に)え〜?

キー なんだ? なんだ?

ジョン (時間が押していることに気付いて)ギリギリなんです。ちょっとヤバイです(笑)

オンユ はい、理解してください(笑)